第14章 三分は短い?
「意外に三分って短いよな」
そう言いながらMENはネザーゲートをくぐってオーバーワールドに帰還する。弓矢を持ち、残して置いた木からボートをクラフトして急いでベットから離れた矢先にアレが来た。
「おい、まだ早いって!」
身構える前にやって来たアレは、白虎たいたいだった。MENはなるほどと弓矢を構えた。
「あ〜、これならまだ舞える舞える」
白虎たいたいを「これ」呼びしながら弓矢でダメージを与えていく。一発殴られてしまったが、たいたい・ザ・スネイルがあちこちに散らかした村人の家に駆け込み、扉から斧を振れば楽勝だった。といっても白虎たいたいの方がリーチが長く、狭い家に引きこもっていると必ずダメージを受けてMENは倒れたが、中でリスポーンをしていたので何度も生死を繰り返して白虎たいたいを倒し切った。
「よっしゃあ」
それからMENはベットを壊してネザーゲートに戻ってくる。よくよく見るとたいたい・ザ・スネイルが散らかした村人の家は様々な形があり、ベットやチェストの中身はデフォルトのまま置いてあるものが多かった。鍛冶屋はなかったが。
「これはもしやチートか?」
そう言いながらいくつかのベットを持ち帰って来たMEN。ベット爆破でもするつもりなのだろう。だが、視聴者たちはまだ油断するなとコメントを打つ。今までの鬼畜がどうだったのか、と。
MENはベットをチェストに仕舞い、再びネザーゲートを潜った。次はエンダーパール集めに青森に行くのだ。青森は、実はネザー要塞の奥に生成されていのだ。
だが、移動だけで画面上のゲージは半分まで消費してしまっている。往復したら確実に次の「アレ」が襲ってくるだろう。MENは青森に着くなり木を伐採し、すぐに作業台とチェストをクラフトした。それからチェストにツールを入れ、あとはボートを置きっぱなしにして、さらなる奥へと突き進む。
「次にまたスネイルが来たらマズイから一旦離れる!」
そうして青森を真っ直ぐに走り抜け、ネザー荒野に出たところでMENの体はふわりと浮いた。体の自由が利かない。どうやらアレが来たようである。