第5章 日中米/逆ハー? 血ヲ奉納セヨ
彼の言葉を思い出す。
『本当に危ないと思ったら、俺様がプレゼントした“コレ”を――』
その言葉に従い、
「こ、のっ!!」
ネックレスのチェーンから、思いっきり石を引きちぎる。
瞬間、眩い光が爆発的な膨張を起こした。
「っ!?」
「なっなにあるか!?」
突然の出来事に二人が驚愕の声を上げる。
あまりの光量に目をつむったが、急になにかにのしかかられ、
「わわわっ!?」
バランスを崩し、私はその場にしりもちをついた。
したたかに腰を打ちつけたが、反動で拘束が解かれ、体は自由になっていた。
しかし、なにが起きたのか?
「いったー……」
腰をさすりながら、痛みの原因のブツに目を向ける。
、、
それを視認した瞬間、「はぁ?」という間抜け極まりない声がこぼれた。
「な、なにがおきたんだい!?」
「……こっちが聞きたいんだけど……」
光とともに現れたのは、アルだった。
ハンバーガーを右手に、左手にはシェイク。
え……えーと…………
私は助けを求めて石を引きちぎったのに、なぜ食事中のアルフレッド in マク〇ナルドが現れたんですか??