第7章 鶴の恩返し〜地元に貢献した8年間
武将隊の活動も3年目になると頼りになる存在になりつつあった。そんな時に突然の別れを経験するとは思わなかった。
「これより、良川沙耶姫の退陣式を行いまするぞ!」
次元様より申し出があり驚きの声を隠せない人でいっぱいであっただろう。
次元様の長女として支えてきた沙耶姫様が退陣なさるとは思っても見なかったのだ。それを知らされたのは1週間前のことでした。
私は受け入れられずにぼぉと練習に励んでいたような気がします。
泣いてはいけないと分かっていながらも、この全員演舞で涙せずにはいられなかったのだ。
沙耶姫様のお言葉にみんなで歌った歌、そして一緒に舞った舞・・・初めて会った日のことなど鮮明に覚えておりまする。
そしてこの日、沙耶姫様より最後の別れの言葉があり、仲間のみんなで歌を歌った。
さよならじゃなくてまたねと。
全員演舞が終わった後、仲間のみんなで沙耶姫様を労うべくお別れの会を開きにレストランに向かった。
またどこかで会えるといいな。次はどこで会えるのだろう?
沙耶姫様、どうかお元気で。