第24章 性約
部屋の隅にいた彼は起きていたのか
今起きたのか分からないけれど
私に話しかけてきました。
「……はぃ……」
「なにして此処に連れて来られたんだ?」
怖くてハッキリ顔は見えてないけれど
声は昨日よりずっと落ち着いています。
「…ゲームを抜け出してしまって……」
(多分ゲームを抜け出したって言っただけじゃ
意味が分からないよね…
でもどんな風に説明したら良いか……)
突っ込まれるのを覚悟して簡単に説明をすると
「なんだ…お前もただの犠牲者か…
あいつらまだそんなことしてんだな
変わらねーな……」
彼は"ゲームを知って"いるようで
呆れた…とでもいうような反応をしました。