第24章 性約
とにかく先客を刺激しないように
私は入り口近くのゴザの上に正座しました。
「おい!カラス!!
"アイツ"に言っとけ!!
四肢を切断だけじゃ俺は死なねぇーってな!!
はよ!殺しにこい!てな!」
(四肢切断!?)
怖いワードに私の全身からブワッと冷や汗が流れます。
ハチワレカラス
「それが罰ですぜ」
「あ!?そんじゃ!生きたままずっと
こんな汚ねぇ小屋に居なきゃなんねぇーのかよ!」
ハチワレカラス
「そう何度も言ってるでしょう?
ではさん…
巣で妻と子供が待ってるんで俺ァ直帰しやす
ぬらりひょん様は気が向いたら来ると思うんで
まあゆっくり待っていてくだせぇ
あっ、それから小屋の外には出ちゃなんねぇーです
番犬ケルベロスがいるもんでカラスの案内が無い
者は即座に食われちまうんで」
「Σ(・□・;)えっ!?ケル…ケルベロス!?」
「うっせぇー!!」
「す、すみません💦」
この時私は
四肢が切断されている男に翻弄されるなんて
予感しているようで全然していませんでした……