第24章 性約
【炎視点】
墨の女は最低最悪の場所へ連れていかれた
炎
「………」
(最後まで俺を売らなかったな)
ハチワレカラスとが見えなくなるまで
その背中を追う
ぬらりひょん
「炎はこれから仕事ですか?
人間界はそろそろ夕刻を迎えようとしていますから」
炎
「まあなー」
(ちょっと好みだったから
連れ回してただけだし
あの女がどうなろうが
俺には関係ないね
こうなるなら食べときゃ良かったぜ)
俺はぬらりひょんに背を向ける
炎
「廃人にはするなよ」
ぬらりひょん
「それはさん次第ですね
耐えられれば良いのですけれど」
炎
「フンッ」
俺は人気界へ向かった。