第21章 カチカチ股
タヌキ
「早く取ってきてタヌゥ。
ボキュお腹空き過ぎて死にそうタヌゥから…」
"バサッ"
タヌキさんはお腹を抱えながら
厨房の床に倒れてしまいました。
「たっ、大変💦
分かった!焼き芋…持ってくるから!」
"バタバタバタバタッ…🏃♀️"
私は可愛いタヌキさんの一大事に
思考より身体が早く動きお屋敷の外へ飛び出しました。
"バタバタバタバタッ…🏃♀️"
「ハァハァハァ…着いた…」
息を切らし焼却炉の前に着いた私。
(あっ…熱い( ;´Д`))
焼却炉の前にたどり着いたのは
良いのですが、
炉の扉が全開になっていて炎が飛び出していて
とてもではないけど近づけそうにありません。
「無理…💦
熱すぎて近づけないわ💦」
なかなか足も手も出せず
モタモタしている私の背後に…
近づいてくる小さな影…
私はそれに全く気づかずに炎が
吹き出している炉の中を覗いています。
「…仕方がないわ、
タヌキさんに謝って諦めてもらうしか…」