第20章 白と黒
白
「では次に私からさんに質問です。」
「え?あっ…どうぞ…」
(何を聞かれるのかな(^_^;))
ドキドキしながら足元を見て歩きます。
白
「何故貴女は黒箱の事を"墨"と呼ぶのですか?」
「え?」
(それはだって墨くんが、
僕の名前は墨って教えてくれたから…
え?本当は違うの??)
「初めて逢った日に"墨"って
教えてもらったんです。
本当は違うんですか??」
そう言うと白さんは何かを考えるかのように
なんどもメガネの位置をかえます。
"ガチャカチャカチャ"
(なんか激しい…
考え事する時はメガネを
いじるタイプなのかな??)
白
「黒箱は持ち主を変えるたびに名前を変えてきたのは
存じております。
たとえば黒箱を作り出した最初の呪術師…
黒箱の生みの親ですね、その生みの親は
"黒箱"と名付けました。
そしていつしか"コトリバコ"と呼ばれるようになり
死箱や呪箱などに変わりました。
でもそれらは全て箱に関するものばかり…
だからこそ私は疑問なのです黒箱が貴女に
箱とは関係がない墨と名乗ったことが。」