第19章 捨てる神あれば拾う神あり
「どうしました?」
そんな私に誰か話しかけてきました。
(男の人…?)
両手で両目を擦って泣いていたから
まだ声をかけてきてくれた人を
見ていないけれど男性だという事は
声で分かりました。
「(´;Д;`)?」
顔をあげ…
声をかけてくれた方を見ると
?
「見たところ、
パートナーと逸れてしまった
もしくは死別をしてしまった
と言ったところでしょうか。」
男性は黒いスーツに身を包みメガネをかけ
とても"仕事ができる"方のように見えます。
「…どちらでもないんです(´;Д;`)
わたし…うぅ"っ…捨てられたんです…」
"バサッ"
口にすると更に悲しくなって
私はその場にしゃがみ泣き出しました。
?
「そうですか。
それはお辛いでしょうね。
では…私は失礼致します…」
男の人は言葉ばかりの同情を
私にかけてくれると、
何処かへ歩いていかれます。
(そう…みんなこうやって
私を捨てて何処かに行ってしまうのね…)
「え—ん。゚(゚´Д`゚)゚。ふぇ—ん」