第18章 パートナーを変更
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一月十二日
隠れ松の北方向から入山、
山肌に穴を掘り始めるが真意不明。
寒さにより直ぐに下山する。
一月十三日
隠れ松の北方向から入山。
前日の穴の存在を忘れているよう。
そもそも入山した目的も
分からなぬようでひたすら歩くが
寒さにより直ぐに下山。
一月十四
前年に亡くなった嫁に話が聞けた。
どうやら痴呆を患っているらしく
本人も薄々気付きはじめ自死を強く希望し
入山するが、寒さにより血流が悪くなり
症状が一時的に悪化…
何をしに来たのか分からなくなり実行に
移せないとのこと。
一月十五日
神棚の神を連れて入山。
神に話を聞いてみたが、
本当に自死を考えているらしい。
神は止めたいが人間の自由と
半ば見守るだけになっている。
この日は比較的寒さが和らいでいたから
長時間滞在となった。
一月十六日
事態は急変する。
今日は手に麻縄を手にしてきた。
隠れ松に一度縄をかけようとしたが
"松は信用できん"と暴言を吐き更に奥に進むが
ここで突然引き返そうと試み始めた。
だが帰り道を忘れてしまったらしい。
仕方がないので話しかけてみる。
道案内をし無事に帰宅。