第18章 パートナーを変更
墨
「いま退けてあげる。」
"グイッ"
女の上で倒れている
男の髪を鷲掴みにし近くに放った。
"バサッ"
(コイツらも裸…
裸族のままで平気とか凄いね、
人間に無限の適応能力を感じざる得ない〜)
女
「ありがと、背中痛かったんだ´д` ;」
女は男への不満を言いながら立ち上がった。
墨
「ど—いたしまして。
それより背中ね?すんごい傷だらけだから
清潔にした方が良いんじゃない( ᯣ _ ᯣ )?」
"うっわ!痛そっ"みたいな演技をしながら
背中の汚れを洗い流すように言ってみた。
女
「…もういい。
どうせこのゲーム…クリア出来ないし…」
女は僕に裸を見られるのが恥ずかしいのか、
膝を抱いてしゃがみ込んだ。
墨
「( ᯣ _ ᯣ )」
(あっ…この感じ??
毎夜山にフラッと現れる構ってちゃん達みたい💚)
夜の山の管理人をしていると
生きる事に疲れた人間の悩みを聞く事がある。
聞いていると素直に感じることがある…それは…
"生きる事を諦めている風だけど本当は生きたい"
奴が大半だってこと。
墨
「違うね。
キミはクリアを諦めてない。」
女
「!!」
墨
「クリアを諦めてるなら、
とっくに死んでるでしょ?
それ…毒草だよね💚良い趣味してる—」
女
「!!!」
重ね重ね驚く女。
僕の目は誤魔化せない
女が長い髪を纏めている蔓は
一見普通の蔓だが
ひとかじりすれば命を落とす程の代物。