• テキストサイズ

対  物  性  愛 .

第13章 あきらめない





暫く、


骨壷の中でぶつかり合う骨の音を聞きながら


無心で歩いていると……







"ズルッ"









「!!」









足場が悪い森を灯りなしで歩くのは


やっぱり無謀だったようで、


岩に生えた苔で足を滑らせ


持っていた骨壷は宙に舞い……


私は派手に転び激痛でその場から動けなくなりました。









(私って…きっと神様に嫌われているのね……

逃げることも許されないなんて……)









「ンッ……」








痛みを堪え、


状況を確認するだけ少し身体を動かすと…


1メートルほど先に父と母の骨壷の蓋が開き


骨が散らばっているのがみえました。







「綺麗…」








ちょうど月の灯りが少しだけ木々の合間から漏れている


場所だったので、


骨が月光に照らされてキラキラ綺麗に見えて…


私は目を奪われてしまいました。









「…もう…ここでいい……

ここで家族3人で暮らそう……」









/ 685ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp