第13章 あきらめない
"ガサガサガサッ"
弁護士さんは遺言書を丁寧に開封しました。
すると…
弁護士
「………」
弁護士さんはさっきまで笑顔だったのに、
表情を曇らせました。
(ん?)
弁護士
「これは本当に聡子様が書かれたものですか?」
弁護士さんは低い声で叔母さんに聞きました。
叔母
「えっ……そ、そうよ!!」
弁護士
「これがもし聡子様が
書かれたものでは無い場合、
貴女は詐欺として逮捕される恐れがあります。」
叔母
「なっ、何言ってんのよ!!
てかアンタ言ってたでしょ!?
遺言書は絶対だって!!だったら……」
弁護士
「常識的に考えて子供を持つ母親が、
このような遺言を書くとは到底思えないからです。
これではまるでさんに死ねと
言っているようなものでしょう。」
「Σ(・□・;)えっ!?」
怪しい雰囲気が居間に流れはじめます。