第13章 あきらめない
弁護士
「聡子様からの"遺言"の発表を致します。」
弁護士さんは革の黒いバッグから、
真新しい封筒を出しました。
(遺言って…なんだっけ(´・ω・`)?)
アメリカでの生活が長く、
まだまだ日本語が完璧ではなく
応用みたいな言葉はまだ完璧に理解は
出来ていない頃でした。
「あの…遺言ってなんですか(´・ω・`)?」
私は弁護士さんに聞きました。
弁護士
「はい。
遺言とは亡くなられた方が生前に書いた
お金やお家、車や会社などの行く末を
丁寧に書いたものです。
遺言は絶対ですから、
これに従わなくてはいけないのです。」
弁護士さんは嫌な顔をせず、
丁寧に教えてくださいました。
(お母さん、そんな大切な遺言を
私が知らないところで書いていたのね。)
なんだか大人って凄いなっと思ったし、
亡き母からのレターだから
ワクワクしてきました。
「(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)ワクワク」
(なんて書いてあるのかな!)