第13章 あきらめない
中1の夏休み、
私の両親は車両事故に巻き込まれ2人同時に
死亡しました。暑い夏の昼間の事です。
母方叔母
「ちゃん悪いけど…
おばちゃん達は明後日の火葬まで来ないからね。
ドライアイスは業者に頼んだから定期的に来て
くれるから……
出来るだけ窓を開けて換気をしなさいね…ゔぇ…」
父と母の遺体は、
何故か冷暖房がない家に運ばれることになりました。
葬儀屋さんで適切に預かってくれるという話があった
ようですが…
私のような孤児には誰も施設の使用料の
支払いの保証人になってくれず
自宅での遺体保管しか方法がありませんでした。
「…うん…」
中学生ながらに、
親戚の人達が"面倒くさい事に関わりたくない"
ことだけは理解ができました。