第13章 あきらめない
地から込み上げてくるような声で
木霊ちゃんが叫びました。
それは背筋が凍るほど不気味で動けなくなるほどです。
墨
「どうしてだよって、
キミだいぶ前に気づいてたよね💚
お母さん死んでること。」
さっき置いてけぼりにしてきた墨くんが、
ひょっこり現れそう言いました。
「お母さんが死んでる!?」
木霊
「………」
私は自然と、
目の前の大木を見上げます。
(あっ………)
周りの木は青々とした葉をつけているのですが、
木霊ちゃんのお母さんの木の葉は
茶色になっていました。
(さっき登ったはずなのに、
気付かなかった💦)