第13章 あきらめない
墨
「あははっ、ジョーダンだってば怒らないでよ💚
赤毛の子供…こいつは木霊だよ。
なんの害もない穏やかな妖怪さ。
で、僕は呪物…妖怪より悪い奴。
おい木霊、お前の親はあの銀色の黄金虫がいた木だろ?
戻るよ、行こっ。」
「え!?墨くんて呪物なの!?そうなの!!?
そしてこの子が…妖怪なの!!?」
なんだか次々と明らかになっていく真実。
(す、墨くんが言うなら…
そうなんだよね……こんなに可愛いのに……)
私の妖怪のイメージは、
もうちょっと怖い見た目だからちょっと拍子抜けです。
墨
「僕は呪物…コイツは妖怪……
僕たちの違いは見た目はさほど変わりないけど
"怨みから産まれたもの"
"自然に産まれたもの"で全然違うんだ。
だからこそ妖怪は可哀想に想える…
心が純粋だから現代に順応できず
近年は個体数を減らしてるからね💚
そんな中、こんな子供を産み出したあの木は凄いよ。」
墨くんは女の子方を見て、
そう言いました。