第10章 ミイラ取りがミイラを取らなかった
初老の男
「ハッハッハッハ...ハッ..ハッ.........
…ついに私は…してはいけない事をしてしまった……」
"ドスッ"
初老の男は笑うのをやめ、
その場で膝から崩れるように地面に正座をしました。
華子
「賢治さん……」
すると両目が潰され前がまったく見えなくなった
華子さんが初老の男(賢治さん)の場所を特定し
抱きしめました。
賢治
「華子…僕は人殺しだよ…
黄金虫ごときに人の命を……うぅっ…」
勇気を振り絞り私は木を降り始めました。
そんな私の耳には確かに2人の会話が聞こえてきます。
華子
「仕方がなかったのよ。
このゲームは始めからそんな感じだったじゃない
殺られる前に殺っただけ…
それに賢治さんにがその黄金虫を死守してくれたから
私は……私は……
"あの人"と一緒になれるわ!!
い"い"ご、い"い"ご、してもらえるんだから!!」
"グチャ!グチョ!!"