第2章 テコ入れ
そんな 2人 を見ている"奴ら"がいる。
雑居ビルの影に黒いコートを身に纏った3人組だ。
以下この3人はA・B・Cとする。
A
「あの男…」
B
「あの男がなんだ?さっさと攫うぞ。」
Aが墨を見て何かに気づいたらしく
黒いコートのフードから垣間見える顔を
引き攣らせ、顔を青ざめさせている。
C
「あー!!
もしかしてあれは"コトリバコ"さんじゃないです?
婆ちゃんから聞いたソレなんで、
間違いないですよ——!!
容姿もそうですがホラ、
腰にぶら下げた紫色の誘導棒!!
わぁー!目が黒いうちにお目にかかれるとは✨
オレ、明日死んでも良いです(๑>◡<๑)!!」
1番下っ端であろう、
声がまだまだ青年なCが興奮しながら
声を荒あげました。