第8章 隣の芝は黒に見える
無事クリア出来た人達の間に動揺が広がります。
「す、墨くん...(ㆆ_ㆆ)
これってもしかして"デスゲーム"?」
墨
「あははっ。今更〜?
だって最初に説明されたでしょ?聞いてた—?
このゲームで生きて生還できるのは、3組、
つまり6人だけだよ💚
良かったね、ライバルが一気に半分まで減って—。」
墨くんは満面の笑みを浮かべながら、
洗いたての冷たい手で私の頬を撫でます。
(確かに審判さんはそう言ってたから
理解してたけど……
怖いから惚けたくなったの!!
だってこんなのっておかしい…)
悪い夢だったら覚めて欲しい。
私は瓦礫と化した場所を
目を離せずただ立ち尽くすことしかできません。