第2章 青く澄んだ空【五条悟・高専編】
いつかそのカテゴリーが別のモンになる時がくるといいな…
そんな風に思いながら雫の部屋を出る。
廊下に陽の光が差し込んでいる。
空がやけに明るい。
てか、青い。
快晴って久しぶりだな…
そんな事を思っていると、背中に何かがぶつかる。
「ってぇ……は?雫?」
俺の背中に頭をくっつける雫。
『……お腹空いた。どっか…食べに行こ……一緒に。』
驚きを隠すように答えた。
「そうだな俺は…甘いもんがある店がいい。抹茶とか、あんことか。お前はそんな食えねぇだろ。うどんとか…?」
コクコクと頷く雫。
「んじゃ、ちょっと遠出すっか。美味い和食屋があんだよ。」
『…っ…うん』
少しだけ笑った雫の頭をワシワシとなでる。
雫…お前をまた笑顔にするためならさ、俺はどんなことだってできるから。
雫に歩調を合わせながら、青い青い空の下を、ゆっくりと歩き始めた。
end.