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【呪術廻戦】甘く愛される短編集《R18》

第1章 愛しい君【夏油傑・高専編】


「あー……そーゆーこと。」

声色でニヤニヤしている悟の顔が容易に想像できる。


「珍しいじゃん、優等生の傑君がこんな遅くまでラブホとか。」

「ふっ…雫のことになると余裕がなくなるんだ…
それは悟が一番よくわかっているだろう?」

「は?」

「別に…」


「いーよなぁ、中出ししまくっていい彼女とか。」

「…悟。雫は事情があって薬を飲んでるんだ。私のためじゃない。
それに、君のように不特定多数の女性とそういった行為をする人間は、やはりきちんと避妊が…」

「わーかってるよ、めんどくせーな。そういう意味で言ってねーし。何時に帰んの?」


「…わからないな。しばらく寝かせてあげたい。かなり無理をさせてしまったみたいだから。」

「はいはい、惚気んな。とりあえず今日はゲームできないってことね。あいつらにも伝えとく。じゃあな」


通話を終了し、雫の顔を眺める。


雫…君は私を買いかぶりすぎだ。
自分は普通で、私を特別な存在だと思っているようだけど、それは全く違う。


悟のあの日の言葉…

自分が何て返事をしたのかも覚えていないくらい、焦りと、黒い感情が私の心を支配した。

だからその日にそのまま…
雫に想いを伝えたんだ。


祝福してくれた硝子の隣で驚く悟の顔を、今でも鮮明に覚えている。

悟はしらばっくれるだろうけど…



私は親友を裏切った。



君を失いたくなくて、いつも余裕がない。

他の誰にも渡したくなくて、いつも落ち着かない。



こんな気持ちを伝えても、君は迷惑じゃないのかい?

こんな僕を…まだ好きだと思ってくれるかい?






大好きだよ、雫…






to be continue………
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