第2章 念能力
『色々とごめんね、迷惑かけちゃった 』
長くゆっくりと日時がす過ぎて、私はやっと復帰することが出来た。
「 問題ない、それより入院中、何もしてないだろうな 」
クラピカのそんな鋭い一言に動きが止まる。
手を後頭部に起きながら苦笑いをして誤魔化せば、クラピカは目を細めて私に詰め寄った。
『 ……纏を少し、 』
「 少しじゃないな? 」
『 つ、常に張れるように… 』
「 へえ 」
だけど何故こんなに怒っているのだろう。入院中は何もするな、少しは何も考えず休んでおいたほうが得策だ。と言われて頷いたことは事実だ。
だけど念というものは一日使わないだけで、完全に元へ戻すまでに三日を有する。私の行動は正しいはずだ。
すると奥からイズナビが現れた。
「 まあクラピカの言いたいことも分からんでもないが、念が乱れてしまうのもまた事実だ。 」
「 黙れ、お前は黙ってろ 」
「 これでも一応師範だぞ! 」