第3章 二人の任務
カカシside
テンゾウとが仲良しなのがずっと気に入らないオレはなんとも大人気ない行動をしたことを反省していた
はびっくりしていて気づいていないようだったが、本当はあの時オレの唇はマスク越しとはいえ彼女に触れていた
咄嗟にキスはしていないからと嘘をつくオレは卑怯で小心者だ
バクバクとなり続ける心臓をどうにか無視するよう前を向いて歩いていた
彼女のいろんなところを知るたびにもっと知りたくなって、独占したくなる
正直自分がこんなに独占欲の高い人間だとは思ってもいなかった
(はぁ、どうしてこんなに好きになっちゃったかな)
テンゾウはの事をどう思っているんだろうか
友達?それともそれ以上?
任務の後のとの時間は誰にも邪魔されたくない。
そんな事を考えつつ、オレは鈍感なこいつに伝わるように会話の中で最大限のアピールをしていた。
…が……
「あ!なるほど、カカシはモテるから…彼女がいることにした方が女の子が寄りつかないってことか!」
……はぁ、なんて事だ…。
わざとなのかと疑いたくなるほどの鈍感。
恋愛をしてこなかったと言っていたが
本人が誰かを好きにならなかっただけじゃなくおそらく周りの好意に気づかずに来ていたのもあるのだろう。
正直彼女のことを好きになった男達に同情さえしてしまう。
とはいえその鈍感のおかげでにはパートナーがいないわけだ
感謝するべきなのか…どうなのか…