第3章 春の訪れ
「楓〜!!おじゃましまーす!」
「サクラちゃん!いらっしゃい!」
「えっ!?カカシ先生もう来てたの?遅刻マンが!?」
「…あっ、ふふっ。うん。珍しいよね?」
カカシ先生の方を振り向くとニコニコと笑っていた
「楓ちゃん!お邪魔するってばよー!」
「楓、おはよう」
「ナルト君、サイ!いらっしゃい!」
「めちゃくちゃ飾り付けされてるってばよ!オレたちも自信作持ってきたから楽しみにしてくれ!」
「…ん?ナルト君…その箱…すごく焦げ臭いよ?」
「まぁちょっと焼き過ぎた部分もあるかもしんねぇけど、肉なら美味いに決まってるってばよ!」
「あーもう最悪!やっぱりナルトに頼まなきゃよかった!」
サクラちゃんが肩をガックリと落とす
「あははっ、もう。大丈夫、ちょっとしたスープとかポテトフライは用意しておいたよ。」
「わー!楓!ありがと〜!!!」
サクラちゃんが抱きつくとその向こう側にカカシ先生が見える
(手伝ってくれてありがとう)
口だけ動かしてカカシ先生に伝える
(どういたしまして)
マスク越しだから少しわかりづらいけれど…そう言っている気がした。
「さっ、とりあえず料理だそうだそう!あっ、私はこれ持ってきたの!サンタの帽子とトナカイのカチューシャ!みんなでつけようよ!」
「わぁ可愛い!」
「楓はどっちがいい?」
「うーん、迷うなぁサンタさんの方にしようかな?」
「じゃあカカシ先生はトナカイね!」
「ははっ、オレは楓を運ぶ役なのね」
「オレはサンタ〜!」
各々が好きなものを取る