第12章 お互いのパートナーを決めましょう
「先生〜!」
悟を見つけて、ピンク色の髪の毛の男の子が陽気にこちらに向かってきた。
「おはよー先生!この人誰?」
すぐにしずくに気が付き、ヒョイと顔をこちらに向けた。
屈託のない笑顔が、すぐに生徒だと教えてくれる。
悠仁の後から、恵と野薔薇もこちらへと歩いてくる。
恵とは何度か顔を合わせた事があるので、目が合うとペコっと恵から頭を下げた。
「僕の奥さんだよ。」
そう言った瞬間に、悠仁と野薔薇から怒号の様な悲鳴が上がった。
「ええ〜!!五条先生結婚してたの〜!?」
悟としずくを交互に見て、驚いた顔を隠さない。
「……よく五条先生と結婚出来るね……。」
ポツリと野薔薇の本音が出てしまった。
これには流石に苦笑いだ。
「はい、もういいでしょう!行った行った。」
悟が払うように手を叩いた。
「…本当に奥さんなの?」
どうしても理解出来ない悠仁が、もう一度聞いた。