第2章 #01―マリーゴールド―
兵士3「……けっ!おかしな奴らだぜ」
……!
ハンネス「まさかあいつ……調査兵団に入りたいのか…?」
……
ミカサ「エレン…調査兵団はやめた方がいい。」
……!
「エレン……私も外の世界は気になるけど、ミカサの言う通りだよ…」
エレン「なんだよ!オマエらも調査兵団をバカにすんのか?!」
カリン/ミカサ「バカにするとかそういう問題じゃ…」
――カランカラン――
エレン「調査兵団が帰ってきたんだ!正面のもんが開くぞ!!英雄の凱旋だ…!
行くぞ!カリン!ミカサ!!」
私とミカサの手を引っ張って走り出すエレン。
「え、ちょ、ちょっと!」
少し走ると人集りが見えてきた。
エレン「クソ……人垣で見えねー……」
3人で木箱の上に乗る。
―ザワザワ―
兵士達は皆疲弊し、ケガの重症者が沢山いた。
街人A「これだけしか帰って来れなかったのか……」
街人B「今回も酷いな……」
街人A「100人以上で調査に向かった筈なのに、20人もいないぞ……?皆食われちまったのか……」
女「ブラウン!ブラウン!」
兵の中に走りよっていく一人の女性。
女「あの!ブラウンが、息子が見当たらないのですが!息子はどこでしょうか……?!」
その言葉を聞いた隊長さんらしき人が周りの部下に指示する。
隊長「ブラウンの母親だ、もってこい…」
スっと女の人に手渡される布に包まれた何か
―人の腕だ―
隊長「それだけしか取り返せませんでした……!」
女「うぅ、うわああああ!」
女「う……うぅ…でも…!息子は役に立ったのですよね……?」
隊長(……!!)
女「何か直接的な手柄を立てた訳でなくても……!息子は人類の反撃の糧になったのですよね……!!?」
隊長「もちろん!――
…………いや、……今回の調査で……我々は今回”も”……!!
なんの成果も得られませんでした……ッ!」
―!!
隊長「私が無能なばかりに……ただいたずらに兵を死なせ……!!
ヤツらの正体を突き止めることが……!
できませんでした……!!!!」
街人C「ひでぇもんだな……」
街人D「壁の中にさえいれば安全に暮らせるのに……
兵士なんて、税金の無駄遣いだ……。
これじゃぁ俺らの税でヤツらにエサをやって太らせてるようなもんだぜ……」
バコォン!