第2章 #01―マリーゴールド―
エレンside―
―「行ってらっしゃい、エレン」―
1本の木が佇む静かなおか、頬を撫でる優しい風、俺を呼ぶ声。
ミカサ「エレン、エレン起きて」
ん……?
ミカサ「起きて、……もう帰らないと日が暮れる」
……?
エレン「あれ……?」
―――エレン「ミカサ…お前、髪が伸びてないか……?」
ミカサ「……そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」
エレン「いや、……なんかすげぇ長い夢を見てた気がするんだけど、何だったっけ……?思い出せねぇな……」
ミカサ「……?
エレン、どうして泣いてるの?」
え?
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