第4章 #02―シラユリ―
初日だったけどなんだかどっと疲れた…
というかお腹が減って死にそう…。
ミカサ達と一緒に晩御飯を食べる。
隣の机ではエレンが囲まれていた。
シガンシナ区出身だということで、あの日現場を見ていない訓練兵達は皆興味深々と言ったふうにエレンに詰め寄っている。
そのうち、憲兵団に入りたいと言っていたジャン・キルシュタインとエレンが喧嘩を初めてしまった。
もう…エレンはすぐ手が出る。
でも何故か意外とすぐその喧嘩は収まった。
ジャン「悪かったな、」
エレン「俺も悪かった」
と言って2人で手を握りあっていた。
私にはよく分からないが、男の友情?ってやつだろう。
エレンが外に出ていって、ミカサもその後ろについて行ってしまった。あわてて私も追いかける。
外に出ようとした時、ジャンに呼び止められた。
ジャン「あの、そのいきなりすまない。とても綺麗な瞳だと思って…」
「とても嬉しい!ありがとう!」
ジャン「っ!…///」
なんでいきなりあんな事を言われたのか分からなかったが、褒め言葉は素直に受け取るべきだとお兄ちゃんから教わった。
ジャン(最初はミカサの黒髪がすごく魅力的に映ったんだが、
それ以上にカリンの、黒髪にエメラルドの瞳、このアンバランスさがもたらす魅力に俺は惚れてしまった。
外に出るとミカサ、エレン、アルミン、カリンがなにか喋っていた。)
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4人で歩きながら兵舎に戻る
エレン「ミカサ、髪長すぎやしないか?立体機動の時危ないだろ」
エレンが髪を1束すくい上げながら言う。
ミカサ「わかった。切ろう、でもどのくらいまで切ればいい?」
ジャン(…は?あの綺麗な黒髪を切れと??)
「え?!切っちゃうの??ミカサの黒髪好きなのに…。んー肩より上ら辺でも似合うと思うけど…」
ジャン(くっ!やはりカリンとは気が合うッ!)
ミカサ「わかった。そうしよう。」
エレン「カリンのその緑の目も目立つよなーカラコンとかで隠さないのか??」
ジャン(…。死に急ぎ野郎が…ッ!)
「え?!この色、変…かな?隠した方がいい?」
エレン「変って訳じゃないけど、珍しいじゃん?注目浴びてやじゃねぇーの?」
「ん〜…。良くわかんない」
アルミン「カリンの目はとっても綺麗だから隠さなくてもいいんじゃないかな?カリンが隠したいなら止めないけど」