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12歳年下の彼に溺愛される話

第61章  2024年4月12日



コストコで買って来たケーキを
巴が冷蔵庫から出して居ると

空になった物を纏めて、
有翔さんがこっちのキッチンの
シンクの方に運んで来てくれて。

『すいません、これ…
空いたお皿とかグラスとか、
洗い物シンクの所で良いですか?』

「すっ…すいません…ッ、
お客様に…お片付けして貰ってしまって…」

自分が持っていたケーキを
適当な場所に置くと、
巴が有翔の手にある皿を
自分の方に受け取ろうとして。
皿を持っていた有翔の手に
思い切り…自分の手を重ねてしまっていた。

『……あ…ッ』

「すっ…、すいませんっ…
お皿…私が…持ちます…んで…
そのまま…手、抜いて貰って…」

と…言っては見た物の、
私の手と皿の間に自分の手を
挟まれてるので…、有翔の方も…
自分の手を抜くに抜きにくかったみたいで。

「すいませんっ、
その、…要らない事…しましたっ」

そのまま…お皿を…受け取るのを
巴は…諦めて、有翔に運んで貰った。

『いえ…良いんですよ…。
僕は単に…ご馳走になってばっかりなので
片付け位…ちょっと…友坂さんを
手伝えたらって思っただけなので』

「あ、…ありがとうございます…。
お気遣い…して…頂いて…しまって。
でも…、お二人のお陰で…
予定してた日よりも早く…
彼とこうして…一緒に生活をする事が…」

フッと…自分の視界に陰が降りて来て
巴が上を見上げると、
キスが…出来そうな距離に…
有翔さんの顔があって…。

顔が良い…。

來翔さんもだけど、
有翔さんも…イケメンだ…。

『先にあっちに…戻ってますね…』

「あ、はい…」

巴がリビングに戻ると、
來翔さんの方は…港斗君と
焼酎の一気飲み競争をしてて
そのまま酔いつぶれて寝てしまったらしく。

港斗君が來翔さんの身体に、
部屋から毛布を取って来て被せていた。

『弱い癖に…飲みたがるんで…、
すいません…うちのライトが…』

そうなんだよなぁ…、
喋りながら賑やかに飲んでるのは…
來翔さんの方なんだけど…。

こう…静かーーーな感じに
マイペースにずーーーっと
飲んでるのは有翔さんの方で。

多分…だけど…私が見てた感じ、
有翔さん普通に素面と変わらないけど
3人の中で一番飲んでた気がする。


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