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12歳年下の彼に溺愛される話

第61章  2024年4月12日



テーブルの端の方に置かれた
白い、置き型のスマホの
充電器みたいな…丸くて
分厚いコースターみたいなのに
ちょびっとだけお水を注いで。

グラスに注いだビールを
その白いコースターの上に置いた。

『なぁ、なんなんこれ?
何で、これに水いれたん?』

私が思っていた疑問を、
來翔も思っていた様で港斗に
このコースターに水を入れた理由を
不思議そうに見ながら尋ねて来て。

『ライト、
そこのスイッチ押してみてよ。
Amazonに売ってたからさ
ちょっと試しにと思って
買ってみたやつなんだけどね?』

いつもと違う彼の口調に
巴は違和感を感じながらも
この謎めいた装置が気になるので。

來翔がそのスイッチをオンにすると。
ぶわわわっと…グラスの底が
キメの細かい泡が…上って行くのが見えて。

あっという間に…もこもこの泡が立つ。

『なんやこれっ、めっちゃ泡出るやん』

『なんかレビューが…
高評価と低評価に二分されてたから
僕も…買う時不安だったんだけど。
ちゃんと泡立ってくれて良かったよ』

『ああ、家庭用の
超音波式のビールサーバーの
コースター型って事?』

その様子を見ていた
有翔が港斗にそう質問をして来て。

『そうそう、そんな感じのやつ
Amazonで2000円で
売ってたからさこんなの
あったら宅飲みも楽しいかなって。
あ、ピザ注文するでしょ?
これ、チラシあるよどれにする?』

そう言って宅配ピザ各社の
チラシを見せてくれて。

『でもその前にやなぁ、
ビール飲みたいし、乾杯しよーや』

『そうそう、折角のこの泡が
消えちゃう前に飲みたいしね…』

『それもそうですね、
目の前にビールあるのに
いつまでも飲めませんし…、
乾杯しましょうか』

『『『「乾杯」』』』

4人でグラスを合わせて
乾杯をして…テラスハウスでの
宅飲みパーティーは始まった。

ピザ選びは…彼にお任せするとして。

私は本日のメイン?の
プルコギビーフを焼く…大役があるので、
これを焼いてホットプレートを開けないと
あっちで控えてる、
アヒージョが…置けないし。

「あ、港斗君…。
シュリンプカクテル冷蔵庫で
冷やして置いて…出すの…
忘れちゃってたみたい」


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