第4章 引っ越し

けど…脚付きマットレスが…
リビングに堂々と
あるのはどうだろう…？

ここで彼といつも
えっちをしていますと…
部屋に来る人にアピールしてる感じに
なってしまうのでは…と、
巴が心配してると。

『じゃあ、その上にこれを沢山
おいて置けば…ベッドベッドしないで
癒され空間になりませんかね？』

そう言って港斗が見せて来たのは
ビーズクッションのページで、
普通のビーズクッションじゃなくて
可愛い猫の形をした物だった。

猫のビーズクッションは５タイプあって。

さっきの脚付きマットレス上に、

これが５匹居たら…癒されそうだ…。

「可愛いクッション…」

『じゃあ…そうしましょうか…』

「え…ッ」

そう言いながら横でダブルサイズの
脚付きのマットレスと、
猫の形のビーズクッション×５を
彼がお買い上げしてしまった様で。

『届くのが…楽しみですね
…巴さん、
明日が丁度お休みで良かったですよね』

そう言ってニコニコと笑って居て。
もう…港斗君は…今日も
私の部屋に泊まる気でいるし、
明日も…ここで彼は
過ごす気でいる…みたいで。

『じゃあ、巴さんはまだ、
荷解きの残りがありますよね？
僕は…古紙回収ボックスにでも
開いた段ボールを束ねて捨てて来ますね』

結局…そのまま…彼の
ペースに飲まれてしまって。

引っ越しの当日だけじゃなくて、
次の日も…港斗君は家に泊ったし。
その次の日も、３連休なので
彼は私の家で過ごしていて。
一緒に荷解きをしたり、
家具のレイアウトを考えたり。
間にキスばっかりして、
あんまり進んでない感じがしたり。

そのまま、キスがエスカレートして。
まだ、外が明るい時間なのに
ラグの上でえっちな事をしちゃってたり。

終わって、ラグの上でゴロゴロして
まったりしていると。インターフォンが
鳴って、慌てて彼が服を着て
応対をしてくれたんだけど。

昨日注文した商品が、届いたみたいで。

『早速、組み立ててみましょうか』

家に届いた二人で寝れるダブルサイズの
脚付きマットレスを、一緒に組み立てて。

完成した脚付きマットレスの上で
…５匹のビーズクッションの
猫ちゃん達が、
可愛い顔をして皆で
こっちを見ているのだけども。