第57章 須磨浦山上遊園
そのミニカーランドから
更に上に山を上って行けるのだが。
その道沿いにも桜の木があって。
この須磨浦山上遊園の
下にある須磨浦公園も
桜の名所として有名だけど。
この山上遊園の方にも
桜の木が沢山あって。
丁度…満開の見頃を迎えている。
『今日は…お天気も良くて
桜も満開で…絶好のお花見日和ですね』
「うん…本当に…、こっちまで
色々乗り継いで来た甲斐があったね」
ロープウエイとカーレーターと
リフトを乗り継いでここに来たけど、
往復のチケットで大人1800円…。
ハイキングコースもあるから、
歩いてハイキングしながら桜を
楽しんでいる人の姿もあったし。
乗り物酔いする人は…そっちから
この桜を求めて上がって来る様だ。
この須磨浦山上遊園の
一番上の高い場所にあるのが…。
『巴さん。
えっと、多分これが…この…
須磨浦山上遊園の
メインアトラクションです』
メインアトラクション…と言われて
港斗が指さす先を巴が見ると。
さっきの…王子動物園でも
彼と一緒に乗った
サイクルモノレールがあって。
1回200円で…眼下に須磨と垂水の
景色を楽しみながら空中散歩を
楽しむ事が出来る。
『さっきも乗りましたけど、
本日2回目の空中散歩しませんかね?』
「そうだね…こっちでは…
あっちとは違う景色が楽しめそうだし。
あの列に並ぶ価値もありそうだよ」
『遅い時間まで営業してたら、
この景色の夜景が楽しめて
絶対バズると思うんですけどねぇ~』
あそこみたいにと…彼が言って
どうやら生駒山上遊園地の事を
港斗君は言ってるみたいだった。
今日は土曜日だし、桜も満開で
この広場にも桜の木があるから
お花見をしてる人が数組いて。
彼と一緒にサイクルモノレールの
列の一番最後に並んだ。
20分ほど…待っただろうか?
順番が回って来て、
サイクルモノレールで
絶景の空中散歩を楽しんで。
そこから大きなドーム状の
建物が存在感のある
花の広場の桜を楽しんで。
絶景が楽しめるリフトで
回転展望閣の場所まで戻ると。
『喫茶店でお茶しましょうよ』
「うん…そうだね…この
絶景を眺めながら休憩したいな」