第50章 劇場型アクアリウム átoa
食べ終わって…から
ペンギンやカピバラやカワウソを見て。
その…展望デッキの階段を上って
神戸の港の…景色を2人で楽しんだ。
「ここからだったら、
午前中に行った、海洋博物館も
モザイクの方も…観覧車も見えるね」
『そうですね…いつもは、
あっち側から…見てるんで
あの辺りを…ここから見ると
何だか、不思議な気分がしますね…』
港町神戸らしい眺めを楽しんで
展望デッキから降りると
そのまま…順路に沿って進むと
1階にあるミュージアムショップに
順路は続いていて。
オリジナルのお菓子とか。
『巴さん、
これ…リアルじゃないです?』
彼が持っていたのは、
ハダカデバネズミの
リアルな形をしたスイートポテトで
細部まで…ディテールに
かなり拘ってる…感じで…。
こう…今にも動き出しそうだ。
「それは…食べたくないな…」
ポルカドットスティングレイの
ぬいぐるみを…甥っ子の
大和に買う事にして。
『巴さん
あれしましょうよ、くじ
水族館に良くあるあれ』
そう言って水族館に良くある
1000円でくじを引いて
ぬいぐるみが貰えるくじ…。
彼が…私の分も出してくれるそうで。
1枚ずつ…くじを引いたんだけど。
まぁ…私は一番小さな…3等賞の
ポルカドットスティングレイを
貰ったんだけども。
彼が…2等賞を引き当てていて
3等賞の私のエイの4倍ぐらいの
ポルカドットスティングレイを
ゲットしたのを…
巴さんにってくれたんだけど。
『これとそれとだったら、
親子エイって感じがしますね』
「うん…そうだね…
でも…大きいの貰って良かったの?」
さっきこれ位のサイズのエイの
座布団が3000円で売ってたから
それぐらいの…お値段なのかな…これ。
他にも…実家に渡す
お土産を…買ったりして。
甥っ子に…だけ…何かあげると
お父さんとか…何か後で
LINEで言って来そうだし…。
実家に渡す…お菓子も…一緒に
甥っ子へのお土産とレジに持って行った。
átoaを後にして…元来た道を
歩いて戻って行く。
「良い時間に…なりましたね…」
時間を確認すると…2時間半ほど
átoaで過ごしていた様だった。