第50章 劇場型アクアリウム átoa
美術館の様な…回廊を抜けると、
階段を昇って…更に上へ目指す。
階段を昇った先は…。
ホットスナックを売っている
カフェスタンドがあって。
ちょっと…個性的なメニューの
ポスターが…貼ってあって。
『巴さん、サメ…。
サメの唐揚げ売ってますよ?
あれ、味が気になるんで
ちょっと、買っても良いですか?』
凄い色をしたチュロスとか、
カワウソの顔をした
カワウソまんとか。
スモークしたワニ肉が
使われているソーセージが
使われているホットドックとか。
『巴さんは…
どれが良いですか?
カワウソエクレアですか?』
クランチクッキーを
表面に纏ったチョコエクレアに
カワウソの顔がついていて。
カワウソの胴体が描かれた袋に入っている。
『それとも…あれ飲みますか?
アクアリウムバブルサワー
綺麗な色で美味しそうですよ』
泡に見立てたまんまるの
ブルーのゼリーが
クラッシュゼリーに上に乗っていて。
泡に見立てたブル―のゼリーは
色合いが…微妙に違って居て。
「サワーって事は…
あのゼリーのドリンクは
アルコールが入ってるの?」
『スカッシュとサワーが
あるみたいですよ…?
僕は…シャカシャカシャークと
ビールのセットにするんで
巴さんも…サワーでどうですか?』
「うん…じゃあ…それにしようかな…」
港斗君が注文した
シャカシャカシャークは
国産のサメをザクザク食感の
衣をつけて揚げた物で。
チリレモン味とパルメザン
ブラックペッパー味がある。
好きなメニューに
プラス500円でビールを
セットに出来るらしく
彼はサメのファミチキみたいなのに
ビールをセットにして貰って居て。
私は…その泡みたいな
ゼリーのサワーにした。
カフェスタンドの先は空辺の庭になっていて
綺麗に整えられた屋上庭園になっている。
ベンチも設置されているから、
その設置されているベンチに座って
アトアの屋上から見える
神戸の海辺の景色を眺めつつ。
彼と写真を撮ったり
シェアしたりしながら
カフェスタンドで買った物を食べて。
周囲を見ると…、ケープペンギンや
カピバラやコツメカワウソが居る。
屋上のエリアはそんなに
広くは無いけど
展望デッキみたいなのが
設置されているので。