第43章 Wデート
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2024年…3月9日
今日は…大阪のスパワールドで
Wデートをしましょうと…。
どうやら…うちの…12歳年下の彼が
葵ちゃんと小林君に根回ししてたみたいで。
スパワールドの近くのホテルを
彼が予約してくれてるので。
お泊りが出来る用意をして
2人とは垂水駅で合流する事になっていて。
ウエステ垂水の手前の
駅前の立体駐車場の
ロータリーで…2人と9時に
待ち合わせをして時間通りに合流して。
港斗君の運転でスパワールドを目指す。
垂水駅の所から車で
1時間ちょっと位で……天王寺駅の側にある
スパワールドまで行くことが出来る。
行きの車の中で…一番
わくわくしてたのはエビちゃんこと
蛯名葵ちゃんで…。
『実は…私…、スパワールド
行くの。初めてなんですッ…』
『温泉とかって…男女別々になるけど
スパワールドにはプールもありますし。
岩盤浴は男女一緒に入れますから。
プールで遊んで岩盤浴して
休憩してまたプールで遊んでって
1日ずっと遊べますよ?』
「でも…港斗君…プールだったら
確かに温水だから1年中…
利用できるけど…夏の方が……」
良かったんじゃないの?と
そう…巴が港斗に尋ねると。
『スパワールドのプールは…
そんなにキャパが大きくないんで
夏場は芋の子洗いになりますからね。
今の…寒いなって思って
皆がプールで遊びたいなって
気分にならない今が穴場なんですよ
って、飯島さんが言ってたんです…』
『ああ、飯島先生か…』
彼の言う飯島さんと言う人物は
小林君も知っている様で。
院内でも有名な…未婚で
独身貴族を満喫してる非常勤医師らしい。
『あ、でも…女たらし…と言うか
女好きで有名な飯島先生は
何故か…森園美海には
全く興味示さなくて、
手を出さなかったとかって』
『……前に…飯島先生に
飯…奢って貰った時に…
自分から来る女は範囲外って…』
そう…ぼそっと…小林が言って
意外そうな顔を2人がしてて。
陽キャの塊みたいな飯島先生と
ちょっと陰キャぽい雰囲気の彼が
一緒にご飯に行ったのは意外だったらしい。