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12歳年下の彼に溺愛される話

第33章 神戸北野へ行こう!



向って右側の女性用の椅子は
若い女の子3人グループが
キャーキャー言いながら
順番に写真を撮って座って居て。

左側の男性用の椅子は
すぐに座れる感じだったので
先に港斗君に座って貰って。
彼が椅子に座ってるのを
スマートフォンのカメラで撮影して。

女性用の椅子が空いたのを見て、
その…座るのが申し訳ない
気がしつつもふかふかの
椅子の座り心地に
うっとりとしてしまいつつ。

何を…お願いしようかなって
……とりあえず…
4月に生まれて来る
妹の千冬の赤ちゃんが
元気に生まれてきます様に…と。

それから、…葵ちゃん…
葵ちゃんが…あの小林君と
上手く行きます様に…と。

後…私は…彼と…、
これからも…仲良く…
やって行けます様にと…。
サターンの椅子にお願い事をした。

『叶うと良いですね』

「そう言えば…港斗君は
何をお願いしたの?」

『そ…それは…内緒…です…ッ』

山手八番館を後にして、
向かったのは…
同じく…7館チケットで
入館する事が出来る
北野外国人倶楽部。

北野外国人倶楽部(旧フリューガ邸)は、
明治後期建築の木造2階建てで。
切妻屋根、2階部分の外壁は、
木の柱を外部にあらわした
ハーフティンバー風の外観をしている。

入口にライオンの石像があることから
「ライオンハウス3号館」と
呼ばれていたのだそうだ。

北野外国人倶楽部を
見学した後は、
歩いて10分少々の
トリトンカフェでランチをして。

また…来た道を戻る様に坂を上って。
坂の上の異人館を目指した。

坂の上の異人館は
その名の通り坂の上にある異人館。
中国の政治家、王兆銘氏によって
1940年に建てられてその後は、
中国領事館として使用され、
「旧中国領事館」として一般公開されたもの。

なので、他の異人館とは
雰囲気が全然違っていて
チャイナ風のテイストの異人館だ。

『この…坂の上の異人館の
中庭にある狛犬の間を通り抜けると、
邪気が払われて、愛情に
恵まれて幸せになれるらしいですよ?』

「こ、ここにも…そう言うのあるの?」

神戸の北野の異人館街が
こんなにパワースポットだらけだとは。



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