第33章 神戸北野へ行こう!
「菅原道真公とは
牛ってどんな関係があるの?
インドとかでは、牛って
神様のお使いの生き物だけど…」
『何か…菅原道真公が
可愛がっていた牛が、
悪いデマを流されて
菅原道真公が大宰府に
左遷されそうになった時に
襲って来た暗殺者から助けたとか…』
ここに限った事ではなくて、
全国の天満宮では牛の石像があって。
大宰府で亡くなった、
菅原道真公の遺体を
運んでいた牛がある場所で
動かなくなってしまって。
菅原道真公は生前に、
人に引かせずに、
牛が止まった場所に
自分の遺体を安置して欲しいと
遺言を残しており。
その地に埋葬されたと…か
そんな感じの言われもあったりして。
この神戸北野神社が、
この土地が北野と
呼ばれる様になった由来だ。
神戸北野神社を参拝して、
異人館らしい町並みを楽しみつつ。
坂道を上って、もう一つの
北野を代表する異人館である
うろこの家を目指す。
うろこの家は北野の中でも
一番高台の場所に位置していて。
北野の街並みを一望できる場所にある。
この館は…外国人向けの
高級借家として立てらた洋館で。
その…外壁にはびっちりと
うろこの様なタイルが貼られている。
この…魚の鱗の様に見えるのは、
天然石のスレートのプレートで。
約4000枚が使用されている。
『うろこの家の…庭にある
猪の鼻を撫でると、
なんでも幸運になれるらしいですよ?』
鯉に水を掛けて、
牛を身体を撫でて。
次は…猪の鼻を撫でるのか…。
うろこの家と美術館は
ここだけで入館料1050円だが、
他の…6つの異人館との
共通入館チケットがあって。
7つの異人館を全部巡れば
1000円以上お得になる。
ポルチェリーノと言う
愛称で親しまれている、
色々な人に鼻を撫でられすぎてる
カリドンの猪の鼻をナデナデして。
ティファニーのランプや
マイセンのカップ、
ガラス細工などを見学した。
共通7館チケットで入館できる
うろこの家から徒歩1分の
山手八番館に到着した。
出窓のガラスの下の装飾が
どう見ても砂時計にしか見えなくて。
入口には…『阿形』と『吽形』を
思わせるような…金剛力士像??
でもちょっと中国とかチベット
ぽくもありそうな…銅像なのか
それとも灯篭なのか…が出迎えてくれる。