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12歳年下の彼に溺愛される話

第29章 城崎から出石へ



二皿目は薬味をそばの上に乗せて、
皿につゆを掛けて食べる。

その後は、
そばちょこに卵を溶いて、
山芋、ワサビを混ぜたつゆに
おそばをつけて頂いて。

最後はそばちょこに
残っているつゆに
そば湯を入れて頂いて〆るのが。
出石そばの通の食べ方だ。

ちょっと遅めのお昼に、
出石そばを頂いて。
食後の腹ごなしに
出石のシンボルである
辰鼓楼(しんころう)を見学する。

「出石の顔の灯篭みたいなやつ…だ」

辰鼓楼は石垣の上に立っている
木製の灯篭の様な物で、
上部に大きな時計が埋め込まれている。
明治4年(1871年)に
旧三の丸大手門脇の櫓台に建設された物で。
当時は1時間毎に、太鼓を叩いて
時刻を報せる役割をしていた物なのだそうだ。

『明治14年からは時計台として
地元の人達に親しまれて来てる物で
現在の時計は三代目らしいですよ』

地元の情報誌とかで、
出石と言う写真には
ここが使われている事が多いから。
出石…らしい場所ではある。

その後は、出石城を観に行って。
お土産に出石そばを買って
出石を出発した。

出石から3時間程かけて、
垂水にあるアパートへ戻って来る
道中でスーパーに寄ってって
運転してる彼に頼んだんだけど。
このまま夕飯も食べて帰ろうと
彼が言ってくれて。

彼が連れて来てくれたのが、
垂水にあるダイニング居酒屋の
『タツ屋』さん。
垂水駅から徒歩5分の、好立地
海を眺められるオーシャンビューで
夏場テラス席でバーベキューをしたり。
ちょっとしたビアガーデン気分も味わえる。

冬には鍋料理が人気で、
新鮮なホルモンを使った
ホルモン鍋と鶏鍋、水炊きが味わえる。

『ここの牛タン刺しが
美味いんですよねぇ』

ホルモン鍋と、牛タンのお刺身。
他にも食べたい物を注文して
ここからは運転するから、
飲んでくれていいよと
彼に運転して貰ったので。
お酒を好きに飲んで貰って。

自分のアパートに彼と戻って来る。
自分だけ飲んでるのが嫌だと言うので
帰りにコンビニに寄って、
ビールと缶チューハイを買って来て。
リビングで乾杯をしながら。


『また、行きましょうね、城崎温泉』

「うん、そうだね…」





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