第25章 城崎温泉へ出発!
『巴さんは、
あっち……には、
行った事ありますか?』
そう彼が私に聞いて来たのは、
今私達がいる、駐車所のある
六角形の形の建物が3つくっついた
ショップとカフェと…、
その建物に隣接してる大きめの
六角形の建物が2つくっついた
玄武洞ミュージアムがある
周囲の自然の景観からは異質な
存在感のある建物があるエリアの。
道路を挟んで向かい側の、
山の表面が削れて
岩肌が見えている部分が
今居る場所からも確認が出来るのだが。
「あっち…って、道の向こうに
見えてる…方の事だよね?
うん、玄武洞は…見た事あるよ…」
この…ショップとかの建物の
特徴的なハニカム構造の様な
六角形の形は玄武岩を模した物で。
この建物の道路を挟んで向かい側の
玄武洞公園は、国の
天然記念物に指定されいて、
冷えかたまった溶岩が
規律をもって六角形に割れ、
積み重なったように見える
玄武洞を見学する事が出来る。
『お兄さん達、観光の人?』
駐車場の所に居た警備員らしきおじさんが
こちらに声を掛けて来て、
玄武洞には玄武洞の他にも
青龍洞・白虎洞・南朱雀洞・北朱雀洞の
合計5つの洞があるのだが。
北朱雀洞、南朱雀洞、白虎洞の3つの洞で
落石があったので、安全確認の理由で
洞の見学が出来なくなっているので。
タイミングが悪かったねと言われた。
昔は…玄武洞のこの辺りは、
無料で見学を自由にできたのだけど、
今は玄武洞公園として整備されて
綺麗に見学ルートが整えられている様だが。
玄武洞公園の入場も有料なので、
また別の機会にした方が良いよ…と。
商売をする気が…あるのか無いのか
そう声を掛けてくれたので。
『じゃあ、今回は…見るのは、
こっちだけにしましょうか』
そう言って…ショップの建物の
右側にあるミュージアムの方へ
その警備員のおじさんにお礼を言って
彼と一緒に向かった。
おじさんは…私達の後から来た
別の家族連れの観光客にも
同じ事を伝えている様だった。
玄武洞ミュージアムの入館料は、
大人800円 小学生500円だ。
大人2名分のチケットを購入して。
玄武洞ミュージアムの中に入った。