第22章 2024年1月2日~1月8日
彼が誰かとLINEをしている様で。
『巴さん。
エビちゃんが、
前に忘年会しましたけど、
新年会しませんか?って』
港斗君の同僚の人の
旧レイン邸宅での結婚式で
仲良くなったエビちゃん事。
蛯名葵ちゃんとは、
あの時にLINEも交換して
LINEをやり取りしてる仲で。
港斗君とは…密に、
エビちゃんこと葵ちゃんの
片思いを応援しようと…。
葵ちゃんと…葵ちゃんが
思いを寄せている小林くんと。
小林くんと…同じ様に…
森園美海の被害者である…
前嶋さんとは…5人で…
お夕飯を…食べに行くと言うか。
ちょっとした忘年会を年末にしたんだけど。
その時にも、新年会がしたいねって
そんな話が出てていて。
葵ちゃんと小林くんは…
看護師さんだから夜勤があるから。
都合のいい日調整するって話になってて。
12日の金曜日の夜にしませんか?って
3人はその日が都合が付くみたいで
港斗君の所に…12日どうですか?と
連絡があったみたいで。
『僕は全然、
12日問題ないんですけど』
「私も大丈夫だよ?普通の会社員だもん。
あ、そうだ…その新年会さ、
ちょっと豪華にしない?
あの…お金…で奢らせて貰いたいなって」
昔おばあちゃんが言ってたけど、
宝くじで当選したお金とか、
今回のこの示談金もだけど。
苦労せずに手に入れたお金。
…所謂…、あぶく銭って言うのは。
自分だけの為に使うんじゃなくて
誰か人の為に…人が喜んでくれるような事に
使うと良いんだよって……。
おばあちゃんが…言っていたから。
このお金は…能登の震災の
義援金に…半分…使ったんだけど。
残った…分は…彼と20日の日に
城崎温泉に旅行に行く事になってるから。
その時に…使ってと、彼に
20万は…渡して置いた。
自分の実家と彼の実家には
その城崎に行った時に
良いグレードの蟹を買って。
それぞれに家に発送してもらうつもりでいる。
それでも…まぁ…残ってるから、
美咲さんのサロンでまた
オプションをつけたりして
贅沢させて貰うかなとか思ってて。
『じゃあ、エビちゃんには
12日でOKで、巴さんの
驕りで…予約とかしとくって
伝えて置いて大丈夫ですか?』