第18章 12歳年下の彼とクリスマスする話
「勿論。だって…あの…
港斗君が買ってくれた
可愛いピンクのクリスマスツリーも。
今日が…25日が終わるまでは…、
リビングに飾って置くつもりだから…。
昨日はシチューにしたし…、
今日は…何にする?ロールキャベツとか…」
私が…今日も…クリスマス
しようかって提案したら。
さっきまで寂しそうにしていた
彼の表情がぱっと…明るくなって。
12歳年下の彼と…
23日24日25日と…
クリスマスを…する感じで…。
今年の…、
2023年のクリスマスを過ごした。
『あ、そうだ…来月って言うか…
来年の話…なんですけど…』
「来年の1月の話??」
年始は…お互いの実家に
お正月の挨拶をして、
それぞれの家に1泊ずつ…
泊まるって話…には…なってるけど。
『一緒に1月に…カニ…
食べに行こうって話…。
ちょっと前にしてましたよね?』
「うん…城崎か竹野か、
香住か…京丹後の夕日ヶ浦
辺りにって言ってたやつだよね?」
『行先なんですけど…、
城崎温泉にしませんか?』
この気の早い…私の12歳
年下の彼氏さんは。
色々と…先々の事を…
私の為に考えてくれている様で。
『巴さんと温泉旅行…、
来年が楽しみだなぁ~』
そう言いながら、楽しそうに
来年の1月の話を
して来る彼を見ていると。
こっちも…、
来年が楽しみになって来る。
『今日もクリスマスして、
年が明けたら、お互いの家に
挨拶しに行きますよね?
その時に…ついでに初詣
一緒に行きましょうよ、巴さん。
1月はカニ食べて温泉でしょ?
2月…ぐらいには…、
一緒に住む部屋も…見に行きたいですし』
そうだ…った彼から春から
一緒に暮そうって言われてたんだった。
年が明ける前から…、来年も…
忙しくてそれでいて、楽しい1年に
なりそうな予感しかない…、
そんな2023年の年の瀬だった。
『巴さん、大晦日は一緒に、
年越しそば食べて…
一緒に新年迎えましょうね?
あ、僕、こたつ買ったんですよ。
だから、大晦日は僕の家に
来ませんか?みかん買って置きますから』
「うん、そうだね…。
一緒に年越し…したいな港斗君と」
12歳年下の彼とクリスマスをする話
ー おしまい ー