第17章 彼と私のクリスマス
彼が座って居る
ベランダの前の2人掛けの
ソファの所に…
バスルームから出て来た
巴が少しずつ近付いて来て。
おいでおいでと彼が
ソファの上に座ったままで
巴に対して手招きをして来る。
巴が
港斗の目の前まで移動すると、
座ったままで港斗が手を伸ばして来て。
きゅ…っと巴の手を握った。
『やっと…巴さんが、
僕の所まで来てくれましたね』
「その…、この恰好…色々と…
無理し過ぎちゃってるんじゃ
ないかって思ったら…、
その…、恥ずかしくて」
『でも…サンタのコスプレに
年齢制限なくないですか?
小さい子が着てても可愛いでしょうし。
それにサンタさんは本来
おじいちゃんじゃないですか…』
そう言いながら…下から彼が
こっちに自分の膝の上に
座る様に促そうとして。
港斗が…巴の腰に手を添えて、
そのまま…腰の添えた手を
サンタの衣装の上から
スルスルと降ろして行って。
その手を…降ろすのを
ある程度の場所で、
突然ピタッと彼が止めてしまった。
『ん?巴さん…、
ちょっと待って下さい…』
「な、何?港斗…君…」
お尻の上の所で手を止めたと思ったら
今度は、ベタベタとお尻の形を
スカートの上から確かめる様に
港斗が触って来る。
お尻の部分はTバックなので…
彼が上からお尻を撫で回すと
衣裳がお尻の部分の素肌に…擦れる訳で。
『巴さん…この下って…、
その、もしかして…、
何も履いてない…ですか?』
「………は、履いてる…よ?」
そう…恥ずかしそうにしながら
口元に自分の手を当てて
視線を逸らせつつ
小さな声で…港斗に返事を返して来た。
履いてる?
でも…、この手から伝わる感触は。
…履いてない…感覚…でしか無くて。
この…ワンピースの下は…
生のお尻の触り心地…なのに??
ムニッ…とワンピースの上から、
お尻を確かめる様に揉みしだいた。
「んあぁ…んッ!」
『でも…履いてない感じが…』
「んんっ…、履いてない感じ…
かも知れないけど…履いてるんだってば」
そう…巴が…訴えかけて来て。
履いてるけど…、
履いてない感じ…??
『あの~…巴さん…。
スカート…、捲って…
その下を、見せて貰っても…?』