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12歳年下の彼に溺愛される話

第14章 決戦は土曜日に…




「ちっ…千冬…なんか、こっち
目、大きくなってない?え?
目、大きくなってるよ?こっちだけ」

『じゃあ、後は
…仕上がりまで見ちゃダメね』

そう言って…千冬が
大和が使ってるレジャーシートで
目の前の鏡を隠してしまって。

その先は企業秘密にされてしまったのだけど。

メイクが済んだ後は、持参のアイロンで
綺麗に髪の毛を千冬が巻いてくれて。
ゆるふわっとした感じのハーフアップで
髪を巻いてくれてるから
綺麗目でゴージャスな感じにしてくれた。

私が持っていたヘアアクセと
千冬が持っていたやつと、
お母さんがタンスに入れてたのも
ちょっと借りて来たと言って居て。

お母さんのタンスにあった、
パールピンをハーフアップの
髪の部分に散らしながら差し込んで行く。

『やっぱり…昔の物って
品物が良いのかな…凄い綺麗…』

私からは前の鏡は隠されてるし、
後ろに刺されているピンが
見える訳は無いんだけども…。

地元の神戸ヴァンテーヌの
ツイストパールのバレッタを
ポイントになる様に付けて貰った。

「あ、そうだ…、あのね…
前にそこのお店にね…
お友達と行った時に…
買ったピアスがあるんだけど…」

可愛いから一目惚れして
買ったピアスなんだけど、
普段使うには派手かなと
しまったままにしていてピアスを。
千冬の口から神戸ヴァンテーヌの
名前が出て来て思い出した。

ガラッ…とドレッサーの
引き出しを巴が開くと。

その引き出しの中には
買っただけで封印していた
パール調の小花がハーフループに
なっている、上品さと
可愛らしさを備えたピアスが
しまわれたままになっていて。

普段使うには…ちょっと、
大きさもそれなりにあるし
派手過ぎるなって
こんな感じに着けないままで
しまわれてただけの存在だったんだけど。

『なっ、これ…めっちゃ可愛いッ
これ、着けようよ、凄いいいよ』

「でも…私には…派手過ぎるから、
それに…可愛らし過ぎるかなって…。
あ、欲しいんなら…あげるよ?
千冬なら普段でも使えそうだし」

『よし、じゃあこれは、
今日、巴姉を可愛く魅せる
働きを終えたらさぁ、
今日の、報酬に貰ってもいい?』


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