第98章 ホテルルネッサ
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ホテルルネッサは…、
その外観も…個性的な感じで。
なんか遊園地にある、
魔女の館みたいな…太い木の幹が
建物に絡みついた外観をしている。
思わず…口を開けて見上げて
外観をスマホに納めてしまっていた。
『こんなホテルあったんですねぇ…』
双子は…ここのパーティールームの
お風呂が気に入ってると言ってたけど
多分あの双子は、女の子数人と
ここを利用してるんだろうなぁと。
『色んな部屋があってワクワクしますね』
お部屋を選ぶパネルの前で
彼が嬉しそうにしていて。
『凄い…本格的なSMルームとか
あるんですねぇ…へぇ…』
「その部屋は…いいからっ……」
『ここ、どうですかね?お洒落ですよ?』
確かにお洒落だけど、ちょっと
いいお部屋過ぎるので却下して。
もうちょっとグレードを下げてと
彼にお願いしたんだけど。
『え~、じゃあ、エビちゃん達が
泊まる部屋と同じグレードなら
巴もOKしてくれる感じですか?
僕、お風呂にマットが
ある部屋がいいんですけど…』
と…バスルームにローションプレイが
出来るマットがある部屋が良いと
そう言い出して、マットの有る部屋は
多い感じだったんだけど、
普通のマットレスみたいなのじゃなくて
空気が入ってるアレが良いと言うので…。
そう言われて見てみると、
さっき彼がいいと言ってた
和風モダンのスイートのお部屋には
ちゃんとバスルームに
空気入れるタイプのマットがあって。
そこで…選んだんだって…思いながらも。
『こっちの遊郭みたいな部屋も
凄い真っ赤でインパクトありますよね』
このラブホテルはさっきの
凄い本格的なSMルームとか
真っ赤な格子と真っ赤なシーツのベッドが
凄い印象的な遊郭ルームとか、
葵ちゃんが泊ってるスヌーピーの部屋とか。
コンセプトルームのコンセプトが
しっかりと自己主張していて。
『何か、ここヤバくないですか?
遊園地のアトラクションみたいな
鏡の迷路みたいな部屋ありますよ?』
と……ベッドの周りが鏡張りになっている
お部屋を指差して言って来て。
私が渋い顔をしていたので、
だったら…ここかここはどうですか?と