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12歳年下の彼に溺愛される話

第5章 芸術の秋…とかしてみたり



『まぁ流石に今は
ドンペリは要りませんから、
一緒にこっちの、
ボトルワインでも飲みましょうか。
サービスの、スイーツ何にしますか?』

そう言って差し出された
フードのメニューが分厚くて。

「え?フードのメニュー…
こんなに品数が…豊富にあるの?」

ちょっとしたファミレス並みに
分厚いメニューを捲ると。

『あ、これ見て下さいよ、
これ…食べたいな、ほら…』

ガーリックライスにフォアグラが
乗っている写真を港斗が指さして来て。

ドンペリがあって、フォアグラが
お部屋で頂ける時代なんだと…
ラブホテルに疎い巴は
感心してしまっていたのだが。

『スイーツはこの辺りですね…』

そう言って港斗が後ろの方にある
スイーツのページを見せてくれて。

「ハニートースト…ッ、色々ある」

『どのハニートーストにしますか?』

ハニートーストも種類が4種類あって
悩んでチョコキャラメル味のにして。

赤のボトルワインと、
それに合う生ハムと、
4種のチーズの盛り合わせを注文した。

夕飯の前から
お腹が満たされそうだけど…。

届いた赤ワインで乾杯をして。

大きなソファでゆっくりしながら、
大きなテレビを見つつ。
ハニートーストと、
チーズと生ハムを頂いて。

カウチソファで…ゆっくりと…、
ワインを飲みながら
2人でくっついて過ごして。

普通のホテルなら、間取り的に
ジュニアスイートぐらいな
広さのお部屋だけど。

港斗君が言うにはこのホテルでは、
こんなに広いお洒落なお部屋なのに
上から3番目のグレードらしい。
もう1つ上のグレードの部屋と
部屋の広さは同じなんだって。

「お部屋の広さが同じなんだったら
何が違うの?ベッドが大きいとか?」

ラブホテルでも、シモンズベッドが
設置してあるラブホテルが
あるって聞いた事あるけど。

『部屋のお風呂が、
炭酸泉…らしいですよ…?
でも…そのタイプは部屋が
和洋室しかなったんですよ』

港斗がマガジンラックに腕を伸ばして。
このラブホテルの冊子を取り出すと。

その冊子をパラパラと捲って。

その和洋室の部屋を見せて来る。

普通の和洋室…言うよりは
良い方の和洋室って感じだった。

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