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12歳年下の彼に溺愛される話

第5章 芸術の秋…とかしてみたり



お礼を言って、
ありがたく彼に荷物を
甘えさせて貰っていたのだが。

フロントで観光プランで予約した
生田ですと声を掛けていて。
ラブホテルだけど…観光利用すると
普通に宿泊台帳書くんだ。
彼が、チェックインするのを
タッチパネルを眺めながら待っていて。

『すいません、終わりましたから。
このまま、部屋に行きましょうか。
観光プランの利用だと、
スイーツ1品サービスなので、
夕飯の前に何か食べちゃいますか?』

「スイーツもついて来るの?」

『外出もできるので、
夕飯食べに行っても良いんですけど。
メニュー見て巴さんが、
決めて貰ったら良いですよ。
ゆっくりしたいなぁって事なら
後はホテルでゆっくりしても…ね?』

そう言ってここですよと
言われたのは201号室で。

港斗君がドアを開いてくれて
どうぞと中に入る様に促してくれる。

「凄い…お部屋…、広い……ッ」

豪華な客船の特別室の様な、
どこかクラシカルでありながら
モダンな雰囲気のお部屋で。

リビングと、ベッドルームは
木製の間仕切りが広い空間を
ふたつに切り分けて居るが。
透かし模様の細工が美しい。

「天井…も…、高い…」

上を見上げるとすずらんの様な形の
ライトがついた、
シーリングファンがあって。

その、シーリングファンも
木目が美しい木製の物が使われていて。
ポイントポイントに部屋の装飾に
ダークトーンの落ちつた色の
木材が使われている様だった。

『岩盤浴もあるらしいですから、
後で一緒に入りましょうか?
巴さん』

「岩盤浴もあるの…?」

お部屋のリビングにはエル字になった
カウチソファが設置されているから、
足を伸ばして座って寛ぐ事が出来る。

「ソファも大きいね…、
ふたりには大きすぎる位だね
この大きさのソファなら、
6人は余裕で座れそうだよ」

『でも…ベッドは1つだけなんで
部屋の定員は2名ですよ。
あ、何か飲みますか?巴さん。
あ、これ、見て下さいよ』

ソファに座って居ると
ドリンクのメニューを持った
港斗が見てと声を掛けて来て。

『ボトルのドンペリありますよ』

「ドンペリなんてあるの…?」
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