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12歳年下の彼に溺愛される話

第74章 彼からの2つの提案



「はい…、勿論いいですよ…」

酔いつぶれて寝てしまっている
2人を見ながら、有翔さんと一緒に
お酒にお付き合いをして飲んでいると。

有翔さんの視線が…私の顔に
向けられているのに気が付いた…。

見つめられていると思うと、
どこを…見て居ればいいのか…
有翔さんの方を見ない様にしていた。

彼の方を見て目が合ってしまったら
こう…どうしたらいいのか
こっちも……分からないし…。

『それも…これも…全部…、
友坂さんが…ミナトを
変えちゃったからなのかなって』

しみじみと…彼を
昔から知る有翔さんは
元々の彼はこうじゃなかったと…
言いたげな口調でそう言って来て。

『悔しいけど…、
ちょっと羨ましいかもね…?』

有翔さんが言う羨ましい…は
一体何に対する羨ましいなんだろう?と
巴が…そう考えていると。

「でも…有翔さんは…結婚とか
そう言う…感じのお付き合いは…って」

『僕のは…好きとか嫌いとかって
そんな感情よりも…半分ビジネスみたいな
そんな部分のお付き合いでもあるし…。
だから…自分の好きって曖昧だけど
ミナトは…友坂さんが、
好きで好きで仕方がないって気持ちがさ…、
こうして外から見てる僕にも分かる位だし…』

テーブルの上に肘杖をついて
ジッと…その目に捉えられてしまって居た。

『だから…羨ましい…って話…。
僕は…知らないからさ…そう言うの…』

恋愛経験とか…多そうな感じで
結局…來翔さんの彼女さんとも
知らない間…にそう言う関係に
気が付いたらなっている
…有翔さんが一番…
そう言う感情が理解できないいと
言いたげに話をして来て。

『それに…、ミナトも…友坂さんが
大好きで仕方ないみたいだけど、
友坂さんの方も…大好きだもんね?』

「……えっ、あ、えっ…は…はいっ
そ…そうですね…ッ、彼からの好きに
応えきれてないんじゃないかって
不安になったりとかも…しますが…」

『なら…友坂さんなら…良いかなって、
ミナトは…紫苑の事もあったし…。
どこか…紫苑の顔色をずっと気にしてたし…。
友坂さんに関しては…、あの紫苑に
逆らっても…って思うほど…
惚れ込んじゃってるみたいだしね…?』

そう…港斗君の今までの事を
有翔さんが話をして来て。


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