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12歳年下の彼に溺愛される話

第74章 彼からの2つの提案



壁紙は落ち着いたカラーの
ピーコップブルーの様な
明るさを押さえたトーンの
グリーンを帯びたブルーで。

その地色に落ちいたカラーのシルバーで
ダマスク柄がプリントされている。

大人っぽさとゴージャスな印象の壁紙で。

床やソファ、テーブルと言った部分は
黒で統一されていて。ベッドの頭側には
黒の木製のフレームが着けられて居て
空間を引き締める役割をしている。

大理石風の素材のアシンメトリーな
バーカウンターの様な形をしている
天板と本体の部分に異なる素材が
使われている台の上に
大きなテレビが乗っていて。

そのテレビ下のスペースには、
ラブホテルのお約束の
えっちなあれこれの自動販売機と、
有料の飲み物が入った冷蔵庫が
台の下の部分に格納されている。

「あ、港斗君。コーヒー飲む?
ドリップコーヒーあるよ?」

お部屋には備え付けの
ウォーターサーバーがあるから
お湯をケトルで沸かさなくても
コーヒーも紅茶も飲む事が出来る。

ドリップコーヒーも2種類あって、
紅茶もアッサムとオレンジティーの
2種類の紅茶…と日本茶があって。
吊り下げ菓子のハッピーターンが
お茶受けにサービスで置かれていた。

自分にはオレンジティーを
彼にはドリップコーヒーを
備え付けの備品のカップにセットして
ウォーターサーバーのお湯を注いだ。

『巴さん…どうします?
えっちなやつ…見ますか?
適当に押しとくんで好きなのどうぞ…、
僕…お風呂のお湯張りして来ますから』

そう言って彼が適当なのを
再生して…バスルームに向かって行って。

テーブルの上にカップを2つ置いて。
置いてあったホテルの冊子を
パラパラとめくっていると。
彼がバスルームから戻って来て。

『お好みじゃないですかね?
どうせ、見ませんし、消しますか?
無い方が…良いですかね?』

「う…うん…、そうだね……。
ねぇ…港斗君…このお部屋が…
良かった…んだよね…?」

今の所普通の良くありそうな
そんな特筆する所も無さそうな、
そんな感じのお部屋でしかないんだけど。

『僕が…ここがいいって言った理由は
後…20分ぐらいしたら…わかりますよ』

「……??」



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