第71章 淡路島へ行こう
ウエーバーのバーベキューグリルが
ド――ンと置かれていて。
火を使う方のバーベキューコンロも
大型の物が置かれていた。
『多分、あのふたりが火起しは
してくれるだろうし、したがるだろうしね。
あ、淡路島アイスも…冷えてるから
ヤマト君がそっちがいいなら
アイスもちゃんと用意してあるよ』
事前にLINEで私に有翔さんが
色々と聞いてくれて、
大和のジュースやお茶や
アイスも用意してくれていると聞いてたので
私は…用意する物が少なくて済んだ。
別荘のルームツアーから
2人が戻って来て
海を眺めながらウッドデッキバルコニーで
4人で美味しいマフィンを小さめに
カットして貰ったので、色んな味を
楽しみながらシェアして食べて。
大和の分はちょっと別のお皿に
残して貰って置いておいた。
バーベキューコンロの火起しを
どっちがするかじゃんけんしていて
港斗君が勝ったみたいなので。
僕達は…仕込み担当ねと…
有翔さんに言われて。
双子と一緒に広いキッチンで
仕込みをする事になった。
大きな冷蔵庫の中には…
美味しそうな淡路牛のお肉が入っていて。
そっちはお肉屋さんに頼んで
盛り合わせにして貰っているので
お肉はこのままでOKなので。
野菜室の中の野菜たちを
カットする感じ…の様だった。
玉ねぎとか…茄子とかピーマンや
アスパラガスの下処理をして行く。
玉ねぎは淡路島の特産品の
美味しい玉ねぎなのだそうで
下処理をして丸まるのままで
アルミホイルで包んで行く。
そんな事をしていると、
またしても玄関のインターフォンが鳴って
発泡スチロールの箱を持った男性を
來翔が伴って中に入って来た。
「えっと…こちらの方は…」
その男性は…この別荘に
魚介類を降ろしている
この近くのお魚屋さんの息子さんの様で。
朝にじゃのひれフィッシングパークで釣って
下処理をして貰った鯛を…
目の前で綺麗にお刺身にカットしてくれて。
大皿に持って来て居た柵のお刺身も
綺麗にカットして大皿のお刺身の
盛り合わせが…目の前で完成して。
持って来た発泡スチロールの中の
アワビやサザエなんかも…
あっという間に…プロのお仕事で
綺麗に…下拵えされて行く。